大船渡市・綾里漁港で、常に光を当てて人工的に育てた「蓄養ウニ」が初水揚げされました。
近年、海の海藻が減少・消失して、海藻が繁茂しなくなる現象「磯焼け」が問題になっています。この「磯焼け」の海では、エサとなる海藻の不足から、実入りが悪くやせたウニが増え、さらに「磯焼け」が進むという現象があることから、このようなウニを間引きする取り組みが行われています。
この間引きのために集めたウニを活用して、漁期以外に出荷できるようにしようという県の実証実験の一環で、6月に蓄養池に移され、餌としてワカメやコンブが与えられたほか、夜間にLEDライトを当て続けることで成熟を遅らせ、実入りの良い状態を保ちました。
初水揚げされたのは、キタムラサキウニおよそ100Kg=1,000個分。通常の大船渡市での天然ウニの出荷は5月下旬から8月中旬までで、蓄養したウニの出荷が軌道に乗れば、安定した収益も見込まれると期待されています。出荷されたウニは、市内の産直施設で販売されます。
イベント名 | 「蓄養ウニ」初出荷 |
日程 | 2021年9月9日 |
場所 | 大船渡市 綾里漁港 |
主催 | 綾里漁業協同組合、大船渡水産振興センター |