レポート
2021.09.21

大船渡発~「蓄養ウニ」に手ごたえ!!

「磯焼け」対策で海中から移した「やせたウニ」を蓄養して出荷!!

  1. 綾里漁港内の蓄養池
  2. LEDライトで、春から夏の日照時間を再現
  3. 実入りの良い蓄養したウニを出荷

大船渡市・綾里漁港で、常に光を当てて人工的に育てた「蓄養ウニ」が初水揚げされました。

近年、海の海藻が減少・消失して、海藻が繁茂しなくなる現象「磯焼け」が問題になっています。この「磯焼け」の海では、エサとなる海藻の不足から、実入りが悪くやせたウニが増え、さらに「磯焼け」が進むという現象があることから、このようなウニを間引きする取り組みが行われています。

この間引きのために集めたウニを活用して、漁期以外に出荷できるようにしようという県の実証実験の一環で、6月に蓄養池に移され、餌としてワカメやコンブが与えられたほか、夜間にLEDライトを当て続けることで成熟を遅らせ、実入りの良い状態を保ちました。

初水揚げされたのは、キタムラサキウニおよそ100Kg=1,000個分。通常の大船渡市での天然ウニの出荷は5月下旬から8月中旬までで、蓄養したウニの出荷が軌道に乗れば、安定した収益も見込まれると期待されています。出荷されたウニは、市内の産直施設で販売されます。

イベント詳細

イベント名「蓄養ウニ」初出荷
日程2021年9月9日
場所大船渡市 綾里漁港
主催綾里漁業協同組合、大船渡水産振興センター
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