”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 岩手」が、8月27日(土)、盛岡市内で開催され、小学生の親子 7組14名が参加し「アジの三枚おろし」などに挑戦しました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「三枚おろしを学ぶのに、基本となるのがアジです。」と、説明しながら、手際よく魚をさばくお手本を見せてくれたのは、盛岡市を代表する老舗魚店「阿部魚店」の阿部俊介代表。お手本を基にさっそく子どもたちが「アジの三枚おろし」に挑みました。
初めは不安な表情で恐る恐る魚に手を触れ、包丁を入れていた子どもたちでしたが、だんだん慣れてくると、目も輝き、上手に魚体を切り分けていくようになりました。阿部代表も「上手だねえ!」と感心するほど。三枚に降ろした後は、そのアジを使って「アジフライ」ならぬ、衣にパン粉ではなくゴマの南部煎餅を砕いたものを使った「アジの南部煎餅揚げ」を作り、ボリュームたっぷりのフィッシュバーガーにしました。
この日はこのほか、「ブリの西京漬け」も作りました。「ブリは、九州など西日本で多く獲れる魚という印象でしたが、温暖化の影響か、近年は岩手や北海道など北の地域で多く水揚げされるようになっています。」との説明に、参加者は、急速に進む海の環境の変化を学んでいました。多くの子どもたちが魚をさばくのは初めての体験で、「楽しかった!これからも家でも魚をさばきたい!」と喜んでいました。
出来上がった料理は、コロナ感染対策で、会場で食べることはせず持ち帰っていただきました。
イベント名 | 日本さばける塾in岩手 |
参加人数 | 14名 |
日程 | 2022年8月27日(土)13:45~16:30 |
場所 | 盛岡市 いわて県民情報交流センター(アイーナ)6階 調理実習室 |
主催 | 海と日本プロジェクトin岩手実行委員会、日本さばけるプロジェクト実行委員会、共催:日本財団 海と日本プロジェクト |